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波紋を呼ぶ、元少年の実名を記したルポルタージュ
 
渋井哲也
知人のジャーナリスト・寺沢有さんが一人で設立した出版社「インシデンツ」が、『福田君を殺して何になる 光市母子殺害事件の陥穽』を出版しました。著者は、大学職員の増田美智子さんです。この本の出版が波紋を呼んでいます。それは、元少年の名前を記したことで、少年側が裁判所に差し止め請求を行ったからです。

著書のサブタイトルになった光市母子殺害事件というのは、1999年4月14日、山口県光市内のアパート本村洋さん宅で、妻の弥生さん(23)と長女の夕夏ちゃん(生後11ヶ月)の遺体が発見された事件です。この事件で、山口県警は4日後の18日、同じアパートの別棟に住む当時18歳の少年を殺人容疑で逮捕したのです。少年は山口家庭裁判所に送致されますが、刑事処分が相当とされて、成人が罪を犯した時と同じ刑事裁判を受けます。

2000年3月22日、山口地方裁判所は少年に無期懲役の判決を下します。判決を不服とした検察は死刑を求めて控訴しました。02年3月14日の広島高裁判決でも、一審の無期懲役を支持したのです。そのため、検察側は最高裁に上告しました。そこで最高裁は「刑の量刑は不当」などとして、審理を差し戻したのです。広島高裁は08年4月22日、死刑判決を下したのです。少年側は即日上告しています。

この本では、犯行当時に18歳だった人物の実名を記し、顔写真、通った学校の写真も掲載されています。しかし、20歳未満の少年が罪を犯した場合に、成人とは別に、刑事処分の措置を取ることが目的の少年法では、実名報道を禁じています。ただし、罰則がありません。

記者会見で、増田さんは「実名を報じることは、すでに本人の了解を取っている」としています。同書では「匿名報道が福田君の人格を理解することを妨げている」「匿名の名もなき殺人犯として死刑が執行されても、世間の人々はなんの現実味も持てない」などの理由をあげています。

この本は、非常に荒削りのところがあります。しかし、被告人やその友人たち、家族らのやりとりを非常に詳細に記しています。ある意味、テープ起こしのように再現されています。地道な取材をし、そしてできるだけ正確に記述しているため、資料的な価値は高いと言えるでしょう。

また、取材時に、取材対象となった家族や関係者を怒らせるシーンも書かれています。取材過程を含めて、どのようなやりとりがあり、取材対象との距離感を記した点でも、取材論としても、また、これからジャーナリストを目指す人にとっても、参考になる内容になっています。

増田さんは、広島高裁の差し戻し審で死刑判決が出た後に、被告人に手紙を出しています。そして、その返事が届いたことから、取材が始まります。そして、被告人に25回面会し、そして周囲の証言を集めるなどして、事件そのものよりも、被告人の人格を理解していこうとしているスタンスも好感が持てると思いました。

「心配してくれてありがとう。外でデートとかしたかったね� なんて言ってみてもいい?けっこうこわいです。くじけそう。ふるえる日もあるよ。抱かれてねむりたいもん。
 それはそーと、面会楽しみにしてるよ。あけとくから。でもお金かかるじゃん。どうしようか」

これが増田さんへの最初の返事の一部ですが、死刑判決を下された被告人が書いたとは思えない内容です。状況が読めない性格なのかもしれない、ということが想像できます。そんな被告人が、同じく状況が読めない高次脳機能障害を持っていて、同じ時期に山口刑務所の拘置鑑で少年aと文通をしていたのです。

2人の文通は、a君が拘置鑑を出ても続きました。お互い強がっていたり、内容もエスカレートしていきます。無期懲役の判決が出た後も、

<勝った!って言うべきか負けたというべきか?何か心に残るこのモヤ付き…。いやね、つい相手のことを考えてしまってね…昔から傷を付けては逃げ勝っている…。まあとにかくだ。二週間後に検事の方が控訴しなければ終わるよ。長かったなあ…(中略)心はブルー。外見はハッピー、しかも今はロングヘアもハゲチャビン!(笑)まじよ!>

と被告人はa君宛に書いている。これもエスカレートした一例でしょう。控訴審でも証拠採用され、『週刊新潮』も報道している。これにより、死刑を望む世論が高まりますが、判決は無期懲役で、裁判所も批判を浴びることになったのです。

これらの手紙のやりとりの意味や、被告人との面会、家族や友人の証言で、十分に被告人の人格が伝わってきているように、私には思えました。しかし、同時に、被告人の名前が実名なのかどうかが、人格を伝える手段ではない、とも思えたのです。被告人が匿名だったとしても、人格は伝わっただろうと思ったのです。

また、匿名の被告人だから死刑に現実味がない、というのも私には疑問です。これまで実名の死刑囚が死刑を執行されてきました。しかし、私たち日本人は死刑に現実味を持ったことは一度もなかったのではないでしょうか。いつの間にか、死刑囚が執行され、法務省が発表する、というだけなのですから。むしろ、死刑に現実味を持つ方法は、死刑についての情報公開をすすめることではないでしょうか。

これらの意味では、増田さんの取材スタンスは好感が求めましたが、実名報道の「理由」には納得がいきませんでした。

 

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기사입력: 2010/02/03 [22:05]  최종편집: ⓒ jpnews_co_kr
 
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