▲ VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powerd by Rakuten ©写真・ギン JPNews |
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千葉・幕張メッセホール 9-11ホールで10月14日(金)・15日(土)・16日(日)の3日間開催された、日本最大規模のヴィジュアル系音楽フェス『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powerd by Rakuten』VJS2日目のGLAY のライヴをレポート。
▲ VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powerd by Rakuten ©オフィシャル提供 |
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イベント後半、GLAYの出番が近づくとメインステージ前に多くの人が押し寄せた 。GLAYは初日と2日目に出演。今日はどんなステージを見せるのか。SEが流れると、メンバーの登場を待つ観客の手拍子が起こる。TAKURO(Gt)、JIRO(Ba)、HISASHI(Gt)、TERU(Vo)が登場すると大きな歓声が上がり、口々にメンバーの名前を呼んだ。JIROが右手人差し指を天に向け、TERUの「OK、幕張行くぜー!」の第一声から1曲目の『デストピア』がスタート。
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TERUがエレキギターを弾きながら歌うこの曲は、HISASHI作詞・作曲で最新シングルのタイトル曲だ。 現在のGLAYサウンドの波に飲み込む。勢いそのままに、2曲目の『Scoop』に突入。ギターからマイクに持ち替えたTERUは、ガンガン煽る。作曲したJIROのコーラスにも熱が入り、会場はどんどんヒートアップ。『Freeze My Love』のイントロが流れると、悲鳴にも似た歓声が上がった。95年発売のシングル曲だが、20年以上経った今もファンに根強い人気を誇る。TERUが拳をあげてオイ!オイ!と煽り、観客もそれに応える。キーボード不在のツアーを経て、より演奏のビート感が増したGLAY。ステージ上の5人が、幕張メッセを埋め尽くす大勢の観客を相手に攻めのライヴを展開する。
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TERU「GLAYの最新シングル、聴いて下さい。『超音速デスティニー』」デストピアと同じくHISASHI作詞・作曲で、どちらもアニメのオープニング主題歌になっている。軽やかに跳ねながら弾くHISASHIのギターが、音の海を自在に泳ぐ。
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初日はMCが短く、3分巻いて終わってしまったと話すTERU。時間が押してしまいがちな多数のバンドが出演するイベントでも、時間を守るバンド・GLAYは押すどころか持ち時間より早く終わったのだ。その分、この日はMCを長めにするようで、XのYOSHIKIやhideとのエピソードを話し出す。
YOSHIKIに見初められエクスタシーレコードから1枚アルバムを出した事があるGLAYが「やっと無敵に参加できる」と、 喜びを口にした。GLAYのデビューのキッカケを作ってくれたYOSHIKIに、当時のデモテープを「これ聴いてみてよ。すげーカッコイイから」と勧めたのが、同じXのメンバー、hideだと言う。「そのhideさんが僕たちの音を聴いて渡してくれなければ、きっとここに僕らはいないと思うんで、hideさんに感謝の気持ちを込めて1曲、カバー曲をやらせていただきたいと思います。hideさん作詞・作曲です。一緒に歌ってください」と言って演奏されたのは、X JAPANのカバーで、『Joker』。Xのファンも、ペンライトを振ったり、合いの手の手拍子を入れて楽しむ。TERU「楽しんでいただけていますか?こんな素敵なイベントでしか叶わないコラボをお届けしたいと思うんですが。僕らがデビューして、この形プラス、キーボードの人がいたんですが・・・」実はこの日のステージにはキーボードがセッティングしてあったのだが、今のヒントで誰が出るか確信に変わったのだろう、歓声が上がった。「そう、お呼びしましょう。DIEちゃん!」
ステージ上手からサプライズゲスト・hide with Spread Beaverのキーボーディストであり、GLAYのサポートキーボーディストでもあったDIEが勢いよく駆け出し、TERUに抱きついた。DIE「生きてて良かったー!」
DIEがhideと飲む機会を作ってくれ、hideと深い話もするようになったと言うTERU。「hideさんから、HURRY GO ROUNDって曲あるだろ。あれはな、HOWEVERがすっげーいい詞で、すっげーいい曲だから、そしてTERUもな、お前もな、すっげーいい歌で感情込めて歌ってるから、俺はああいう曲を書きたくてHURRY GO ROUNDを書いたんだという、そういう話をしてくれて、それ以来そのHOWEVERという曲がとっても大切な曲になったんで、今日はそのHOWEVERを届けたいと思います。そして俺達も、こんなに成長したよってhideさんに届けたいと思いますので、ぜひ聴いて下さい。『HOWEVER』」DIEが弾き出したイントロ、この日会場にいた誰もが知っているであろうメロディーに、それに続くTERUの歌に、場内が大きくどよめいた。目を閉じ、天国のhideに向けて歌うTERUの声を、メンバーが演奏で支え、力強く後押しした。TERU「いろんな出来事が起きて強く生きるという事が難しい時代ではあるけども、でもね、バンドマンとかこうやってメッセージを発する奴らは絶対にこう、強く生きていこうぜと叫び続けていかないといけないんじゃないかという事で、今日はこんな曲を用意しました」TERUのタイトルコールで始まった、『生きてく強さ』。スクリーンには歌詞が表示され、観客は最初から大合唱だ。
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TERUがDIEの隣で歌うと、DIEがTERUの肩に左腕をのせながら弾く。18年ぶりに同じステージで演奏できる喜びと楽しさが伝わってくる。ステージ中央に戻りTERUが言った、「その気になればなんとかなるんだぜ、ここ日本で!」。常にメッセージを発し続けるGLAYは、この日もたくさんの人に勇気や希望を与えた事だろう。この2曲でDIEが退場する予定だったはずが、TERUに「いけるんじゃないか」と言われ、急遽次の曲も参加する事に。「いける」と言うのも、次の曲はDIEがこれまでに何度となく演奏してきたライヴの定番曲『彼女の“Modern...”』だからだ。JIROも低位置から前に出て、メンバーが上手と下手の花道へと散る。TAKUROとJIROが向かい合って弾いたり、TERUが客席を煽ると会場の盛り上がりは最高潮に。TERU「OK、もっと熱く行こうぜー!」赤い照明の中、TERUが「TAKUROー!」と叫ぶと、TAKUROが骨太ロックサウンドで応える。そして、TERUのロングトーン。TAKUROが縦に持ったギターを高く掲げた後リフを弾き始めると、手拍子が起こる。『ACID HEAD』だ。盛り上がり必至のロックンロール。特効のファイヤーボールをこれでもかと連発し、会場の熱気も体感温度もさらに上昇。スタンドマイクを傾けて持ち歌うTERU。JIROは頭を激しく振りながらベースを弾く。TERUがHISASHIの肩に手を回し、NO MOREHEROの掛け合いから観客のジャンプ。熱狂の渦へ。TERU「カモーン、TOSHI!」ラストは、サポートドラマー・TOSHIが叩くドラムから始まる『誘惑』。98年の大ヒットナンバーに、思い思いの好きなバンドのTシャツを着た観客達も一斉に手を前後に動かし、会場後方まで手振りの波が起きた。TERU「今日は本当にありがとう。愛してるぜー!!」メンバーが順に退場し、最後に残ったのはリーダーのTAKURO。ステージ中央でお辞儀をした後、ファンおなじみの“YES!”ポーズで締めた。
日本の音楽シーンの第一線で走り続ける、GLAY。そのライヴバンドとしての実力と成長を見せつけた。
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10/15 GLAYセットリスト
1.デストピア
2.Scoop
3.Freeze My Love
4.超音速デスティニー
5.Joker(X JAPANのカバー)
6.HOWEVER
7.生きてく強さ
8.彼女の“Modern...”
9.ACID HEAD 10.誘惑
2016年10月15日・16日 取材・文・ギン
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